法人化2年目を迎えました
個人事業5期目となる2024年7月に声のお仕事を法人化し、設立した合同会社CRAVO。
6月末で第1期が終わり、有難いことに2期目を迎えました。
声の仕事としては6年目を迎えましたが、ここ1年で担当させていただいた声のお仕事をまとめておきたいと思います。
こんなところで声をお聞きいただけます
タクシー内情報番組「HEADLIGHT」
都内最大級のタクシーサイネージメディア「GROWTH」がお届けする、「知る、買う、出かける。新体験ぞくぞく。」をコンセプトにしたタクシー内情報番組。
S.RIDEまたはDiDiで呼べる、サイネージを搭載したタクシーで流れております🚖
内容は週替わりで、私がナレーションを担当している本数は週1~3本ほど。
タクシー車内という騒音のある環境で使われる映像ですので、聞き取りやすいことを最優先に。
加えて、世代を問わず様々な方の目に触れる可能性があるため、どなたが聞いても不快でない読みを心掛けています。

2023年10月から担当させていただいているので、まもなく2年!
タクシーで見かけた際はぜひ教えてください✨
音声プラットフォームVoicy内ニュース番組「Voicy NewsPicks」
2025年3月からスタートした新番組「Voicy NewsPicks」で、月・水曜のパーソナリティを務めています。
合言葉は、「これだけ聴けば、経済ニュースは大丈夫!」
ソーシャル経済メディア「NewsPicks」とコラボしたVoicyオリジナル経済ニュースで、毎朝10分のインプットで、今日の注目ニュースとNewsPicksの深堀り記事を聞くことができます。

番組コンセプトは、「毎朝の軽やかなインプット」。
忙しいビジネスマンが倍速再生しなくてもちょうどいい速さなので、私の理解が上滑りしないよう、しっかり意味を押さえて言葉を届けられるように読んでいます。
AKT秋田テレビ「海と日本プロジェクト in 秋田」
「海と日本プロジェクト」とは、海をとりまく様々な現状を全国の人たちが「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくために進められている、日本財団、総合海洋政策本部、国土交通省が主導するプロジェクトです。
私はその秋田版、日曜あさ6時15分からAKT秋田テレビ(フジテレビ系列)で放送されている「海と日本プロジェクト in 秋田」でナレーションを務めています。
この番組を通して、私自身たくさんのことを学ばせていただいています。
日本人にとっての「海」は、自然環境としての側面だけでなく、海洋資源・観光資源であると同時に、海を題材とした民話など文化的な側面も持ち合わせつつ、津波や水の事故など、危険の潜む場所でもあります。

この番組を通して、海と人々の関わりや、様々な「海」の姿を知っていただけたら幸いです🌊
その他、英語学習Youtubeチャンネルなど
シリーズでいただいているお仕事も多いので、レギュラーの線引きが難しいところですが…
固定でキャスティングいただいているお仕事としては、SNS総フォロワー数100万人超の某英語学習Youtubeチャンネルで、CV・ナレーションを担当させていただいています。
こんなお仕事もありました
ファイブホールディングス社員総会コンセプトムービー「CHALLENGE21」
飲食店などを展開するファイブホールディングス様の「21世紀を代表する飲食カンパニーになる」というVisionを実現するための、社会に向けた10の行動宣言「チャレンジ21」を主題としたコンセプトムービーです。
こちらの映像では、ナレーションに加え、男性ナレーターのキャスティングも担当させていただきました。
男女が掛け合ったり声をそろえたりするナレーションは、リモート収録ではなかなか難しいものですが、今回はまず、男性ナレーターである岡田健志さんに収録していただいた音声データを、私のほうで映像に合うよう編集し、そのタイミングに合わせて私が収録するという順番で対応。

ちなみに、完成映像がある場合は、仮ナレのタイミングに完全に合うよう、尺合わせ(画合わせ)を行った状態で納品しており、宅録でこれができる方が少ない?のか、意外と好評をいただいております。
映画「マルティネス」特報ナレーション
8月22日(金)公開の、"老い"と"孤独"を独自のユーモアで描いたメキシコ人女性監督の異彩を放つデビュー作「マルティネス」で、特報ナレーションを担当させていただきました。
しっとり、つややか、素朴など、様々なイメージで読んだ音声を候補としてお送りし、クライアント様のイメージに合うものを使っていただくスタイル。
お客様の中で、どのように読むかイメージを決めあぐねているケースもあるので、こちらからご提案しながら収録を進めることもよくあります。

映画館で流れる映像のお仕事は初めてのことで、自宅収録音源を映画館の音響で使っていただける日が来るとは…とても光栄でした。
コンビニ店内音声広告ナレーション
こちらも声の仕事キャリアで初めて、コンビニ店内で流れるCMのナレーションを担当させていただきました。

一都三県限定ということで、宮城県の店舗では聞くことができず…!残念!
いつか全国ネットのお仕事ができますように…引き続き頑張ります!
学会・イベント司会多数
仙台開催を中心に、学会・イベント・シンポジウム等の司会を多数ご用命いただきました。

拘束が長く、平日であることも多いため、司会のお仕事は会社員と両立することが難しいものでした。
2024年の独立以降、急激にご依頼が増え、本当に有難く感じています。
1期目のお仕事の本数は…
法人1期目である2024年7月~2025年6月に読ませていただいた原稿の数を数えましたところ…
なんと301本。
個人事業時代もコンスタントに年間200件はお仕事させていただいていたのですが、AIナレーション全盛のこの時代に、発展的にお仕事を続けられていることは、「有難い」以外の何物でもありません。
通常ナレーションを発注するときは、エンドクライアントに数名の候補を出して、イメージに合うナレーターに決定するケースがほとんどだと思います。
その「数名の候補」の中に武藤を入れて下さること。
その中から、最終的に決めていただけること。
たくさんの方の愛で成り立っている仕事だと感じています。
司会のお仕事については、会社員時代のお知り合いが発注してくださることも多々あります。
過去のすべての経験とご縁が今につながっていて、月並みですが、「無駄なことはひとつもない」なぁと感じ入っているところです。
ナレーターというお仕事とこれからについて
ナレーターの仕事は、基本的にはあまり表に出るものではなく、名前が出ないことも多く、実績として公表できないものが大多数です。
それでも、その情報を必要としている誰かに音声として届けたり、日々の生活の一瞬を楽しくしたり、商品やサービスの魅力を伝えることでお役に立てるなら、これほど幸せなことはありません。
また、あらゆる映像には、それが完成するまでに膨大な人数が関わっていて、そうしたクリエイターの皆さんの顔も名前も、多くの場合、世に出ることはありません。
私は、「声」というひとつの工程をお預かりしているにすぎず、一裏方でありながら、すこーしだけ顔が出たり名前が出たりしているわけで、大変恐れ多いことです。
これからも、ひとつひとつのお仕事を大切に。
つないでいただいたご縁を有難く受け取りながら、また素敵なご縁へつないでいけるように。
心を込めて、読ませていただこうと思います。
2期目もどうぞよろしくお願いいたします。
